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2020/05/28

第三十六話 未成年が一人暮らしをするために、不動産を契約する方法とは

原則1人では契約ができない。
2022年4月以降に成年法が改正され、18歳未満が未成年となった。
そうすると、今まで18-19歳だった未成年が成年になり、1人で物件が借りれるようになった。

が、それでも日本は変化に疎い国なので、不動産業も右に同じで変化に弱い。
つまり、結果、親の力が必要になる。

それでも契約する法の抜け穴を突いて、未成年が1人で住む方法はある。

(12年前)
家を出ると決まれば準備をしないとな
うん!頑張ろう!
まずは持っていくものを決めるでござる
リュックに詰めれるだけのゲームを...
いやいや…もっと必要なものあるでしょ
これ以上に必要なものなどない!!
コードの入れ方はぐちゃぐちゃな方がいいよな 曲げたところから断線が・・・
もっと考えることあるでしょ
…まあ確かにな とりあえず住む家が無いとホームレス一直線だ
ええ~~!!いやだよお
よし父上が賭博で家を空けている間に調べよう

未成年がお部屋を借りられるのなあ
借りられるはずだ!!ゲームやマンガでよく見るでござる
フィクションでしょ…
何を言う!!フィクションはリアリティが大事なんだぞ
未成年は制限が多くて借りられないイメージがあるんだけど
法律があるらしいぞ どれどれ
第四条 年齢二十歳をもって成人とする
法定代理人(未成年の場合親権者)ー行動容認→未成年(19歳以下)
第五条 19歳以下が法律行為をする場合には法律代理人の同意が必要 賃貸契約するには親権者の同意がいるということでござる
※2023年(令和4年)4月1日~改正民法により成年年齢が20歳から18歳に引き下げられます
親の許可がいる…そうか
主人公たちは親の許可を得て一人暮らしをしていたのか…
契約には親権者同意書が必要になるようだし親の協力なしでは基本的には部屋を借りることはできないらしいな
ひえ~やっぱり・・・

諦めるな!!「基本的には」だ!!
基本じゃないところを探せばいい!!
そ…そうなの…?
我々と同じ状況下にある者たちがいないわけがない
あっ
見ろ!!
実際に親の協力なしで借りられた例がちゃんとあるでござる!!
ええっすごい なんで!?
審査が通りづらい者を専門としている不動産会社であれば不可能ではないようだ
未成年でも審査を通してくれる保証会社や審査が緩い大家さんの物件を紹介してもらうのだ
我々のような者を救いたいと思ってくれている人がいるということでござる
((通過率が高い保証会社 面倒見が良い大家さん))
ただそういった会社は相当少ないらしい根気がいるかもな
明日貸してくれそうなところに電話してみるでござるよ
兄上~頼もしい~

収入がない僕らでも入居できるかな・・・
「基本的には」できないかな
だがやはり大家さんによるらしい・・・面倒見の良い人もいるとか・・・
諦めなけれないつかが見つかる お前も手伝えよ
うん!やるぞ~!
あっでも初期費用は結局必要になるでしょ 働かないと
額縁の裏にある父上のへそくりでも使うか
泥棒はだめだよ…
中学生でもできるバイトを探さなきゃ…
新聞配達 牛乳配達とか…
フッ 慌てるな 抜かりない既に応募しておいた
ティーン誌の子供モデルにな
ええええっ兄上モデルになるの!?
いやお前がなるのだ
写真も送ってしまった 手伝ってくれるでござるな
ええええええ!!!!!!
(3ヶ月後売れっ子モデルになった)
第三十六話完

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