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2021/05/13

第七十六話 夜逃げした時の状況による賃貸借りにくさの変化とは

家賃滞納中の履歴は全て管理されている
夜逃げつまり、家賃滞納中での世間からのバックれ。
実はめちゃくちゃリスク。そしてこの手の話で最もありがちなのが、家賃滞納者の多くは漏れなくクレカもブラックであることが多い。

そして、家賃を払わずバックれした方はなぜかクレカの支払いもバックれる傾向がある。でも、この金融関連の支払いを無視すると、確実に金融ブラックになる。そうすることで、夜中に逃げても住む場所がなければまた住むための物件を探すことになる。そこで、自身がCICやJICCのブラックリストに登録されていることを知る。

そうなってからではとても遅い。

金融ブラックになる前に、家賃滞納をしてにっちもさっちもいかなくなり、夜逃げをしたくなる前に対策をたてよう。まずは払えない状態でも5,000円でもいいから債務を返済していく姿勢を見せれば世の中不思議といい方向に行く。

バストイレ別の良さげな物件・・・
うーむ…該当なし
物件の間取り見るの楽しいよね
うむ!相違なし
見よ 玄関が4つあるぞ!!
うわっ屋根裏がリビングの3倍広いよ
隠し部屋があるぞ!!男のロマンでござる
・・・こんなにのんびりしてていいのかなあ 父上が近くに迫ってきてるのに
そうだな・・・
このまま見つかれば次こそ夜逃げすることになるやもしれん
ええ~!!
まあ我々夜逃げは初めてではないがな 夜逃げのセミプロでござる
あんまり人には言えないけど懐かしいね

父上から逃げるために嵐の夜に家を飛び出し公園で野宿したこともあったな
それでもこうして今は何とか屋根の下楽しく生きている
人生深く考えすぎずとも笑って暮らせるものなのだ
世間的にはダメなことだけど夜逃げで前向きになれたよ
兄上がいてくれて良かったなあ
未成年でも部屋を借りれたもんねえ あの時も大丈夫だったし今回も・・・
それは甘い!!状況が違う!!
あの頃よりお金もあるし何より成人してるから借りやすいんじゃないの?
全く持って浅はか!!

あの頃住んでいた賃貸は父上が契約者だった 今はどうだ
あっそっか
この家は拙者名義で借りている
大人になると責任が増えるということだ
兄上は侍寮からも夜逃げしてたよね
社宅や寮の場合契約者は会社名義だ 会社が情報を流さない限りブラック認定されることはない
夜逃げした物件の契約者が夜逃げした本人の場合信頼を失うのは当然でござる
契約していた保証会社は二度と使えないし管理会社が管理する物件は一生借りることはできない
保証会社が信販系ならクレジットカードも使えなくなるぞ
クレジットカード✕ 東京国ほとんどの物件✕
そ・・・そうだよね

そして今後借りる物件は自動的に選択肢が狭まり審査の緩い物件を借りるしかなくなる
つまりお前がいくら稼いでいようと関係なくバストイレ別の物件は無理だ!!
えええっ絶対夜逃げしちゃダメじゃん
って契約者は兄上だから僕は夜逃げしてもいいのか
おーーい!!!!
受けた恩を忘れたのかこのー!!
うそうそ夜逃げしないよー!!
お前が図太くなる分には兄としては安心できるがな・・・泣き虫め
第七十六話完

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