第七十話　男磨き

ちよ子様ご来店です！！
いらっしゃいませー!!
うちも少しずつ営業できるようになってきましたね
うん
遅くまでは営業できないけど仕事がないよりよっぽどいいよ
そうっすね 俺一年くらいニートでしたから
給料は激減っすけど…
お客様がいる前でそんな顔したらダメだよ
今日も精一杯頑張ろう
はいっ
ちよ子さんいらっしゃい!!会いたかっ・・・

ちよ子さんお久ぶりです!
どうも
あれ？
・・・僕指名じゃないんだあ
珍しいっすね
ガク・・・
落ち込まないでください そんな日もありますよ
いや・・・最近電話もあんまりしてないし
どうも避けられてるような・・・何かしたかなあ
そうなんですか？
だとしたらまずいっすね・・・ちよ子さんに見放されるとホスト界で生きていけなくなるなんて噂もありますから
うっ・・・

ドサッ！(男磨 内面から魅力アップできる男とは)
なんでござるかこの本は
男を磨くんだ　僕には知識が足りないから
突然なんなんだ
実はお得意様と上手くいってなくて
フラれたのか？ざまあないでござる
指名数も減ってきてるから自分を変えようと・・・
でも具体的になにをすればいいかわからないんだ　どの本も目標に向かってコツコツ努力しろって言うけど
お前の場合はそうだな毎日コツコツナンパでもすれば力がつくのではないか？
そういえば最近このあたり洋風美女が出没したらしいぞ　口説き落とせたら大したもんでござるよ
えっ誰だろう
僕この辺の美人とは大体友達だからね　知ってる人かも
なっ・・・!!この・・・・・・!!
拙者もこの辺の賭博廃人とは大体友達でござる

金髪碧眼のそれはそれは麗しいおなごだそうだ
へえ？
東京国の出身ではないのだろう珍しい
別に珍しくないよお客さんに外国の方も多いし僕のために海外から来てくれる子もいるし
グ…グローバル…
この仕事始めてから少し英語できるようになったよ
弟に何一つ勝てない 悔しい…
…そうだ分かった！！お前に足りていないのは男ららしさの象徴強さだ！！
剣を取れ修行してやる
どちらがその美女にふさわしいかけりを付けよう
誰かもわからないのに～
全部丸聞こえなんだよなあ　(今まで気に留めてなかったけど)
私のための争わないで欲しいわ～
私だって金髪碧眼美女なんですけど・・・もう指名してやるもんか
第七十話完