第百五十九話　不手際がなくても不動産屋側の都合で賃貸審査を落とされる理由とは

本日も晴天　暖かい春の陽気にござるな
そうですねえ・・・
高田さん
実は私明日ここを引っ越そうと思ってます 職場の近くに
・・・・・え　え！？もう！？
高田さん引っ越すご予定は?
いや・・・ないが
フフ では偶然のこのご縁もこれでおわりですね
なんだかんだありましたが・・・お世話になりました
うむ・・・達者でやれよ
本音でものを言ってくれるのも高田さんくらいでしたし、またいつか会えたら仲良くしてください
う うむ・・・うーーーーーー

よし！本日の夕刻からお別れぱーりーを開こうではないか
馬太郎とトウマを巻き込んでな
・・・え！
え・・・えへへーーー嬉しいです！たまには優しいですね高田さん
拙者年下の面倒見だけはいいと評判だからな
でもまあ大家になったのなら不動産業を生業としている拙者とはそのうちに出会えるでござるよ せまい業界ゆえ
そっか！そうですね
お主の物件はホストしか入居できないのか?
いえそれだと結局夜職専門の会社になってしまうので一般の方の入居も募集してます

そーーーーだ高田さんっ
高田さんとこの会社とウチ連携しましょうよ
特別に家賃お安くしますよ～仲介料も色を付けて・・・
なっえっ・・・・・・・
悪い話じゃないですよね高田さ～～～～ん
ぬっ・・・ぐぅうう・・・・・
いかーーーーーーーーーん！！！
拙者の美学に反するそれは絶対いかーーーーーん！！！
美学！？ど・・・どういうことですかっ
拙者はこれまで何回も何回も賃貸審査に落とされてきた
拙者に落ち度はない
不動産会社の都合でな
！？

不動産会社にとってより利益の多い物件を勧められ拒否したしら落とされた過去・・・
自分らの管理物件以外のところを選ぶと問答無用で落とされた過去・・・
申し込み物件が被り1秒先に申し込みした他人に物件を奪われた過去・・・
それはしょうがないですね
不動産会社で働いていると同業NGとか言われただの好き嫌いで落とされた過去
そう！だから大家の色仕掛けでとある物件に無理やり住まわせようとそそれ以外を選んだ者を落とす過去など
拙者が生み出してはいかんのだーーーーー
わかったか！ちよ子殿！
別に落とさなくても・・・・！て・・・てか
今！名前！呼んでくれましたね！？ それに色仕掛けって
大人の女として認めてくれたんですよねっ
おーーーーーーい！高田さんあけて～っん
第百五十九話完