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2020/03/26

第二十八話 不動産業者向け REINSの使い方の裏技

レインズを“ワザと”使わない悪質な不動産会社もある。
前回の説明の通り、レインズはほとんどの不動産会社が使っていて、市場の買える&借りれる物件の最新情報が網羅されている。
ただし、情報をレインズに掲載せずに、自分達の会社で買う人や借りる人を見つければ報酬が倍になる仕組みがある。
悪質な不動産会社は、レインズに情報を掲載せずにわざとそれをします。

損をするのは大家さん。

だって、レインズに載せればもっと早く買い手や借り手が見つかる(=早くお金が手に入る)から。
あなたが大家さんなら、自分の物件がレインズに登録されているか不動産屋に聞いてみよう。ちなみに、自分でも“自分の物件だけ”レインズに掲載されているかどうかチェックできる仕組みがあるよ。





しまった・・・職場に財布を忘れた
何たる失態
ガチャ
では今週はここまで お疲れさまでした
大久保殿まだいたのか
あれ?マコちゃんどうしたの
財布を忘れた 大久保殿は何をしているのだ
不動産チャンネルの生放送してたんだよ
ああ先週見たぞ 「REINS」だろう?
そうそう

マコちゃんはどんどん近代文明を学んでいってるね
入社時はチャンネルはおろかフラペチーノも知らなかったからねえ
すごい吸収力!
こ…珈琲は知ってたぞ!!
大久保殿が社員の者たちと話しているからREINSは聞いたことはあった!!
気になってはいたからな 正体が分かってスッキリしたぞ
・・・ちょっと見てみる?REINSの画面
おおいいのか

これがREINSの検索画面
ここで全国の物件を検索してるよ
項目がたくさんあって難しそうだが普段我々が使うポータルサイトとどう違うんだ
イメージは検索能力が低いSUUMOみたいなものかな
不動産会社の人でも慣れるのに時間がかかるんだよ
データベースとしての機能は果たしているけど検索するための能力が乏しいからなかなか思った物件が出せないんだよね
退去予定物件の退去時期と入居可能日の検索ができなかったりね
実務では一つ一つPDFを開いて確認してるよ
他には検出した物件情報をさらに細かくソートをかけることもできないね
例えば築年数や広さを指定してデータを出した後に
「事故物件は除く」「今空室の部屋だけを残す」などの追加検索が不可能なんだよ
そうか…やはりポータルサイトはわかりやすくなっているんだな
でもうちでは検索しづらさを解消する裏技があるんだよね・・・
おお?

その裏技は「CSV抽出」
CSVってなんだ!!
テキストファイルだよ メモ帳みたいな
不動産業者の人でこの技を使えるのは3百人に1人くらいしかいないんだ
うちでは僕の研究をもとに抽出したCSVデータから詳細な情報を選別することが全員できるよ
よ…よくわからないんだがすごいんだな
お客様の視点で考えると店舗で何時間も待たされることなく2~30分で条件に合った物件と巡り合えるってこと
感覚値としては普通の営業マンが1分で探せる物件は5件前後だけど
CSVでマクロを組んじゃえば10秒で3万件のソートが可能!!
細かく数多い条件にも対応できるしスピードも速いと
そういうこと!
工夫をしているんだな
よし!私も大久保殿に負けないように精進していくとしよう
ではまた明日な!!
マコちゃんはまず…
忘れっぽさを直すのがいいかもね
第二十八話完

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