第百十話　反転兄弟

ではお先に失礼するでござるよ
うんまた明日
あれ・・・お客さんかな・・・予約入ってないけど
いや
恐らく兄上が迎えに来たのだ
兄!?
兄上～～！！
迎えに来たよタツ
・・・・・・・・・？
紹介しよう兄の馬太郎だ
いつもタツがお世話になっております
？
・・・コイツから5万借りたので兄の権利を一ヶ月譲ってやっているのでござる
・・・・・・・・・・
ドン引きお察し申し上げる

今日も一日疲れたな
なんとか道場の経営を軌道に乗せ高いバイト代を払えるようにしないと・・・
待って～兄上～
はは置いていくぞタツ
うっ
あっマコ姉！見てみてこれ僕の弟
マコ姉～
・・・・・・・・・
いくつだ貴様ら　気色悪いプレイに巻き込むな　ドン引き
まあ聞いてよこうなったいきさつはね
いい！いい！いらん！
貴様らの日常を知る時間を私の人生に設けたくない

剣で私に負けておかしくなったのだな ご愁傷さまだ 行くぞ権三郎
才能だけでイキっていた負け犬にはお似合いだ
いやその・・・
ちょ・・・
言い過ぎでござる　あれは父上から逃げながらだったし動きやすい袴でもなかったし
おお 貴様にもプライドがあったとは驚きじゃないか
天才が努力すればどうなるか知っているか？
貴様に努力が出来るとは思えんが？
わーん また決闘するの？
よーしじゃあマコ姉が負けたら一ヶ月僕の妹になってね
絶対に負けられない
というか関係ないだろお前は
剣術もまともにできんくせに出直してこい
ひえ～～

ガッ
！
兄上に手を出すな 剣術だけが全てじゃない
ううっ兄上～～～
あーあクソややこしい
今まで守ってもらった分僕が兄上になって兄上を守りたいと思ったのに・・・
気に病むな 人には得意不得意がある
クソ映画のかませ役か私は　二度とかかわらん
でも回数でいえばマコ姉に守ってもらったことの方が多いけどね
えー
話題にあげるなー！
兄の威厳をかけて決闘でござる
誰が兄だ！
負けた方が僕の弟ね
だれが弟だ！！
第百十話完