第四十四話　不動産賃貸の法人契約で保証会社審査が通らない理由とは　初級編３

3週目突入 本来の目的も忘れてきた頃でござるよ
帰れー！！
楽していきたいということだけは覚えているんだが
こいつを追い出さないと用心棒として失格な気がする・・・
まあ僕らは楽して生きるお手伝いをしているようなものだからね
優しすぎる…大久保殿…
前回は審査に通りにくい法人と審査に通りやすい法人の違いを解説したね
審査に通りにくい法人
・公式ホームページがない
・債務超過状態
・純利益が200万円以下
・社会保険未加入　　・・・など
審査に通りやすい法人に寄せれば寄せるほど通過率が上がるから事前準備の方法を教えるよ
そうそうビッグな会社を作るんでござった
馬太郎に直接教えたらいいのに
拙者が社長でござるよ!!

まずうちで一番多くあった事例が「公式ホームページがない」
地味にめんどくさいやつでござるな
ホームページがない・・・ということは
まだホームページが出来ていない新設会社か
ホームページを作る必要がない架空会社と思われてしまうよ
後でいいとおもうかもしれないけど物件を借りる前に公式ホームぺージを作ろうね
簡単なサイトなら作れると思うぞ!
無いより有る方が絶対に良いから自作もありだけど即席で作ったホームページは保証会社の人には見抜かれちゃうよ
ホームページを制作する会社へ依頼するのが一番だね
次に多いのが「債務超過状態」
負債が純資産を上回っている状態だね　純資産＜負債
税金を減らすために毎年赤字決算という会社多くてね
でも決算は毎年していて最低限納税もしているから安心している人も多い
作りたての会社も何かと費用がかかって借金しなければならないかもな
個人では借金しながら部屋を借りたことあるし安いところなら何とかなるんじゃないでござるか

甘いよタツくん　ドドン
うおっ
いつものようにはいかないよ　ほぼ通らないうえに不信感を与えてしまう
純資産が負債を上回るまで耐えるべし!
どうしても借りたいなら法人契約は諦めて個人契約をするのがいいと思う
債務超過状態よりはましだけど「純利益が200万円以下」も通りづらい
高額物件は狙わない方がいいかも
家賃30万円の物件を借りるのであれば年間360万円はかかるから500万円以上は純利益で欲しいかな
身の丈に合った物件を探さないとならぬと
あと審査時の重要度としては低めだけど事例が多い「社会保険未加入」
赤字会社や実態のない法人はほぼ未加入
中小企業に面接行った時もたまにあったな
社会保険と労働保険の会社負担分というのは実はとても費用が大きくてね
ざっくりいうと通常の人件費の1.3倍程度
給与20万の場合は会社は6万円以上支払っているよ

(大久保殿はそんなに払ってくれていたのだな…)
賃貸の審査では健康保険証が大きなポイント
会社員が加入する社会保険 自営業や無職の人が加入する国民健康保険
審査通過率が60％以上変わってくる保証会社もあるよ
・・・という感じで個人契約のようにすぐにとはいかなくてやみくもに探しても難しい
会計の知識と所得証明をする手法の数を知っておかないと・・・
なるほどな!! とにかく時間がかかるのか!!今すぐ帰って準備をするでござる
失礼する!!　ドドドドドドドド
おお帰った・・・
割と本気なのかな
すぐ飽きるさ
今日話したのは初級編だからね
7万円で1000万の資本金を増資して債務超過を解消する・・・
という方法もあるんだけど
この話はまたいつかかな
なんだかんだ裏技は隠してたな・・・
第四十四話完