2020/07/16
第四十三話 不動産賃貸の法人契約で保証会社審査が通らない理由とは 初級編2
それゆえ、実体性や透明性が重要視されている。なぜかというと、賃貸借契約をしてはいけない対象として、反社会的勢力との契約を不可としているから。実体性や透明性が弱いと、審査会社は「怪しい」と考える。
だから近年は家賃支払能力よりも、実体性や透明性が重視されている。
これが、ユーザーとオーナーの感覚の差。
今回は法人賃貸審査突破の第2回。
今週も法人契約で部屋を借りる方法を教えてくれ
今週もなんて図々しいやつだ
今週もよろしくね
物件を借りやすい裏技があるらしいではないか~
隠しても無駄でござるよ~ フッフッフッ
うんその前に 審査通過が厳しくなる法人の特徴を知っておくと良いかもね
まずはお金のこと
審査通過が厳しくなる法人
・売上高が業界水準よりも低い
・社歴の割に年商が低い
・純利益が200万円以内である
・社長の年収が極端に低い
賃料が発生する限り収益は重要だね
個人契約と同じでござる
その他通りにくくなる特徴はこれ
・公式ホームページの更新が止まっている
・住所に行っても本店がない
・社会保険未加入法人
・税金未納付法人
しっかりした会社か判断されるよ
信用の問題でござるな
これが1つでも当てはまれば法人は審査が50%以下!
うえええっ・・・
収入のことは置いておき
ホームページを更新し続けるのは普通にめんどくさいでござるな
まだあるよ さっきより深刻な項目になるけど・・・
審査通過が厳しくなる法人2
・債務超過している
・前期決算の純利益が赤字である
・公式ホームページがない
・資本金が~300万円である
・夜職ビジネスのみで事業展開している
この5っに当てはまる会社の審査通過率は10%以下!
ぎゃっ!!
馬太郎の得意分野が夜職ビジネスなのだが・・・
得意分野で攻めたいというのに・・・
モデルとかもやってただろあいつは
そうだー大丈夫でござったー
ああっ希望を与えてしまった!!
モデルポーズを流し続けるオンライン事業でもやるか
売れるかそんなん!!
賑やかだなあ
通りにくい条件はわかった!!
審査に通りやすい法人の特徴を教えてくれ!!
審査に通りやすい法人というのは基本的には今の項目の逆!3つに分けて説明するね
審査に通りやすい法人
・実態がある
・事業内容が明確にわかる
・財務が安定している
1つ目「実態のある法人」
実店舗持ちで従業員数が10人以上資本金が1000万円以上
定期的に更新されている公式ホームページが合って会社概要が細かく社長の顔も掲載されている
そんな会社のこと
この情報社会 ホームページが意外とかなり重要要素なのだな
その目で内情をみない限りホームページで会社の印象が決まってしまうと言っても過言ではないよ
2つ目は「事業内容が明確にわかる法人」
誰がみてもわかりやすい事業であるということは大きなポイントだね
事業内容を一言で説明できないと『わかりにくい事業』と言われてしまうよ
良い例 飲食店の提供 飲食店の卸売業 著名な店舗
悪い例 街の個人レストラン メイド喫茶のプロデュース事業 ウーバー配達関連事業 飲食店コンサルティング
保証会社の審査部の担当者さんは上司の人に説明する義務があるから難しい内容は嫌がられるね・・・
逆に言うと見たことのない事業も一発で説明できれば良いのでござるな
3つ目は「財務が安定している法人」
「決算書」がきれいであれば審査承認率はぐっと上がるよ
きれい?
具体的にはどういうものでござるか
例えば決算書が3期黒字で純利益が数100万以上ある会社
現預金残高も数100万~数1000万単位の業界水準以上の自己資本比率を持つ会社のこと
とにかく儲けている会社は強いということでござるな
そりゃそうだな
他には建物や土地などの有形固定資産を持っていたり
アプリやソフトの開発費が過大でないところも評価が高いね
固定で出ていくお金が異様に多いと資産があっても通りにくくなるのか
この3つの項目に寄せるために事前準備をすることで審査通過を30~40%上げることができるんだけど
うちで比較的多くあった事例聞いていくでしょ
聞くでござる聞くでござる
こいつにそんなガッツリ説明しなくても良いのだぞ大久保殿
まだまだ居座るでござる
暇すぎる人間をみるのも虚しくなるからな
言うな言うな・・・
第四十三話完