第六十四話　保証会社を通さないで賃貸物件を借りる方法とは

［あらすじ］
昼は真面目な大学生だがホスト界の女王という裏の顔を持つちよ子
2つの顔を使い分けていたが貢いでいるホストが隣に引っ越してきてしまった

こんなところに住んでいるなんて知られたくない
ホストさんに隠す必要あるの～？
バレたら威厳が崩れるの!!
友達に相談すれば～？
幻滅されたくない!!
難しいのねえ～
そう!!だからほっといて……
・・・って何!?誰!?

誰って～お姉ちゃんよ～
今日からここで暮らすからよろしくね～
だ黙って上がって来ないでよ!!　びっくりするじゃん!!
ごめんねちよちゃん
まったくなんでここに住むわけ!?
紹介してもらったの～
紹介?
あのね去年イタリアから帰ってきたんだけど保証会社の審査が通らなくて困ってたの～
ちよちゃんが連帯保証人してくれないから～
だってお姉ちゃんお金あると思ってたし
でも保証会社を使わずにお部屋を借りる方法があってね～
4つの方法!それを試したらここに辿り着いたの～

1つ目はね敷金を上乗せして払う方法
上乗せ額は家賃の最低1ヶ月から でもお金がないからそれはできなくて～
2つ目は不動産屋の自己所有物件を紹介してもらう方法
でも審査が甘くなる代わりに家賃が相場よりも高くてそれもお金が無いからできなかったの～
3つ目は定期借家物件で契約する方法
期限が来たら必ずその時期に退去しないといけない契約形態なの 長く住みたいからそれもダメで～
4つ目は不動産屋に保証してもらう方法
単純に審査が減るからお部屋が借りやすいの～
中々そんな不動産会社は無いんだけどね でもようやく探し当てて良い物件が見つかったのよ～
※不動産屋兼保証会社 日本に3社のみ存在
まさか それが・・・

そうなの それがここなんだって～
姉妹で同じところに辿り着いただけか!!
一緒に住んだ方がお得でしょ～？
まあ家賃が半額になるのはすごい助かるけど・・・
てか姉ちゃんイタリアで上手くやってたじゃん
それがね～ウイルスのせいでショップが経営できなくなっちゃったの
ウイルスがいなくなったらイタリアに戻るわ～
そういうことか・・・
しょうがないな それまでここにいれば？
ちよちゃんやさしい～ありがとう
そうだ～馬太郎君にご挨拶行かなきゃ～私も実は知り合いなの～
ちょちょちょ!!!待て待て!!え！？
第六十四話完