第四十二話　不動産賃貸の法人契約で保証会社審査が通らない理由とは　初級編１

最近雨ばっかりだったけど今日は晴れて嬉しいなあ
お日様浴びないと元気が出ないよね
夜の人間とは思えない発言でござる
昼起きてることが多くなったからね 兄上も散歩してきたら
今護国寺の物件を探すのに忙しい 無職兄弟の部屋探しは手間がかかるでござる
そっかー
当分元の仕事の完全復活はできなそうだし たまにオンラインホストやってるけど
無職脱却のため家でできる新しい仕事見つないと
この不景気で見つかるかな・・・
暗くなるな ピンチの時こそ逆転の発想でござる

逆転？
そう!!
見つからないなら自ら作ればいいのだ
んん?
作る…ということは段ボールハウス!?
いやあだよお…
そっちじゃない!!
じゃあ仕事?
仕事がなければ作ればいい・・・! いいか
お前の顔と話術を使って起業するぞ!!
全然賃貸のこと調べてないし
…というわけで
護国寺に法人契約で部屋を借りようと思う
また新しいことを考えたのかな…?
くだらん思い付きで身を亡ぼすなら弟を巻き込むなよ ハア
あいつは勝手についてきてるからいいんでござる

無職よりは借りやすい・・・という発想なのかもしれないけど
不動産賃貸の法人契約は結構通りにくいものなんだよ
審査要件や保証会社の審査項目が全く違うからね
個人契約の約3倍審査を通すのが難しいと言われているよ
まあ無職は100倍くらい難しいからな
特にお前はな！！帰れ！
まず個人事業主と法人の違いわかるかな
わからぬ
それでよく堂々と来たな・・・
個人事業主は手続きが簡単なのが魅力 開業届を出すだけでビジネスをはじめられるよ
［個人事業主 ・手続きが簡単 ・初期費用が安い］
法人は開く時も閉じる時も支払わないといけないお金があるけど信用は高い
［法人 ・社会的信用が高い］
それと法人は税金が経費で落とせるのが魅力
［法人 ・経費計上範囲が広い ・所得が高いと税金が安い］
保険も全額経費で落とせるよ
売上が低いなら個人事業主、売上が高いなら法人がお得なんだけど…
拙者たちはどっちがいいんでござるか
タロー君が本気になったらどれくらい稼ぐか想像つかないからなんとも言えない・・・

とりあえずあいつが死ぬほど稼ぐ前提で話を進めようではないか
馬太郎は早くこの兄を捨てるべきだな
えーとじゃあ法人契約に話を戻すね
法人で契約をする「目的」はいくつかあるよ
①社宅として借りて従業員の住居とする
②社長の個人宅とする
③会社の登記場所として利用する
④民泊事業をするために転貸用で利用する
⑤審査が通りにくい知人や家族のため法人で代理契約する
なっ審査が通りにくいものが法人化する例が実際にあるのか
実はあるんだよ
個人手取り 30万円→家賃～9万円
法人手取り 30万円→家賃 いくらでも
個人と違い借りられる賃料の幅が決まっていないから個人より法人の方が審査が通りやすい場合もある
審査通過しやすい特徴としにくい特徴を見極めればいいでござるな
よし!詳しく教えてくれ!!
待て待て!!
それにしたってお前らが経営者なんて夢みたいな話だろう 大久保殿も暇ではないのだぞ　帰れ!
夢を見ないと人間生きていけないんでござるよ!!
あ・・・喧嘩なら外で・・・
換気して距離とってやってね
第四十二話完