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2020/08/27

第四十八話 不動産業界の供託とは

みなさん。トラブったときは、正義の保証協会に頼りましょう
供託とは物件を借りた、買った消費者が、トラブルに見舞われたときの金銭損害を補填してくれるための制度。

わかりやすくいうと、不動産業者はあらかじめ、数十万円を協会に担保金をいれておくことが法律で定めされている。協会はその集まったいわゆる保険金を元にトラブル発生時は、消費者保護を目的に金銭損害を負担してくれる。

不動産は賃貸も売買も割と大きなお金が動くため、不動産業界全体で消費者を保護する動きを昔からとっているとうこと。

ズーーーーーーーーーン
うおっ元気がないな
・・・・・・・・どよん
どうしたんだ?
・・・個人で借りてくれたお客さんとトラブルがあってね
お部屋の修繕費用は大家さん負担のはずだったけど払ってくれないみたい
絶対に確認したんだけどなあ どこで食い違いが起きちゃったんだろう
まあ理不尽なことが起きる時もあるさ 大久保殿は悪くない
あ・・・ありがとね・・・

損害賠償が発生してしまうかもしれない
そうか…責任はこちらが取らないとなんだな
もし会社の資金から出すとしたら相当経営に響くかもしれない
な…なんだと!!
この不景気…リストラされたら働き口がなくなってあの兄弟と同じになるぞ・・・
うそうそ大丈夫 リストラしないから
本当かあ!? 男に二言は無いだろうな!!
こういう時のための仕組みがあるんだよ 会社の資金から出さなくていい仕組みが
そうなのか…脅かさないでくれよ…
ごめんごめん
「供託」といってね

僕ら不動産業者はね事業を開始するとき供託所というところにお金を預けるんだよ これが供託金
不動産業者ー供託金→供託所
このお金が損害賠償の代わりになるよ
絶対預けないといけないのか?
うん 宅地建物取引業法により義務付けられているからね
本店開業時は1000万円 支店開業時は1店舗ごとに500万円払わなきゃいけない
現金じゃなく有価証券でいい場合もあるよ
被害にあった人が保証協会に承認をとり供託所から被害金をもらう
大体の場合被害額は返ってくるよ

もしもの時のお金をもともとキープしてあるんだな
お客さんも僕らも守ってくれる仕組みだね
よくドラマとかでみる「弁護士使って訴えてやる!」みたいなことはまず起きない
開業してからも新築住宅の個数に応じて保証金を供託しなければならないから
複数のトラブルがあったときも対応できる
トラブルは起きないのが一番だけどおきてもちゃんと保証できる仕組みがあるってこと・・・
ピロロロロ
鳴ってるぞ大久保殿
ん?電話だ
はい
あっ大家さんの勘違いだったのですか 安心いたしました
向こうのミスだったか
ところで弊社で修繕業者を格安で手配できますが・・・
やはり転んでもただで起きんか
第八十四話完

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