2022/04/28
第百十九話 生活保護受給時、賃貸更新の思わぬ落とし穴とは
天から与えられた唯一の才能が剣だった
侍免許を取ったのち華やかな時代が訪れる 簡単に警備員の仕事が見つかった
給料も良く生活も安定した
ギャンブルをやめ真面目に働いた
だがそれは唐突に夢のごとく終わりを告げる
理不尽なリストラにあったのだ
突如全てを失った気分になり体が動かなくなった
生活保護を受けながら回復を待つ日々・・・
そんなささやかな日々すら無常にも一瞬で打ち砕かれた
なんと今度は理不尽に住んでいるアパートを追い出されたのである!
何がいけないかわからない 神はいないのかと叫んだ—————
うっ…ううっ…涙なしではかけぬノンフィクションストーリー…
まだ書いてるの自叙伝
あーこの時期兄上とは別々に暮らしてたから何があったか知らないんだよねー
そうだろう
拙者の人生は常に波乱万丈 お前にも知ってほしくて書いている節もある
僕には口頭でいいよ
理不尽なリストラにあってたのは知ってたけど理不尽に追い出されたこともあるんだ
ひどいであろう!!
精神的に仕事ができなくなり生活保護を受け始めたそのちょうどすぐあと
部屋を借りて2年目の契約更新がきたのだ
更新時の書類の会社名の欄に「生活保護」と書いたら
問答無用で追い出されたのでござる
2年前と契約書の内容違ったから追い出されたのかあ・・・
それは可哀想だけど・・・
働いてないと住ませてくれないアパートだったら理不尽と言うかルールに乗っ取っただけかも・・・
そんなの聞いてないぞ そんなアパートあってたまるかァ!
実際追い出されたんでしょ
・・・・・・
・・・・・・まあ拙者はそこで契約更新は最初の賃貸審査と同じような感覚で
心して挑まないといけないということを知ったわけだ
挑もうにも仕事できない状態ならどうしようも・・・
否
今ならわかる!拙者は説明が足りてなかった
大家殿と管理会社への説明が!!!
せつめい?
リモートワークの時もそうだったように事情を話せば親身になって聞いてくれる人はいるものだ
2年前とは違い貯金もそれなりにあったのにそれも伝えていなかった!
更新日がくる前に勇気を出して相談すればいいんだね
グアアアしかし許せん そうだとしても精神病んでる拙者を追い出すとは
ネカフェの母のような寛大さを見習え!
何はともあれ元気な兄上に戻って良かったよ
第百十九話完