第百四十五話　賃貸審査に落ちたあと、2次審査を突破する方法とは

たのもーーー
うわわ・・・龍之助さん・・・
きたぞ！
ひっこしにきたぞー！
わ・・・夢じゃなかったんだ
正直に申そう 拙者とある娘から逃亡のためここをアジトにする算段だった
！？
なんやかんやあって逃げる必要がなくなったが・・・しかし!!男に二言はなし!!
お前を助けるでござるよ
ということでこの一角は拙者のテリトリーな
う……あぁ……

あの・・・感情が追い付かないんですが・・・
・・・・まぁそうだろうな
おいつけーっかんじょう おいつけーっ
うわわわわ……
ともかくっお前は今ろくに飯も食えん状況なのであろう
拙者が生活保護を受け取り食べられるようにしてやるでござる
そのために・・・
お前の同意が必要だーーーっ
署名…！？
コワイ・・・犯罪にニオイが・・・
俺・・・まだ外国に売られたくない・・・
・・・・まぁそうなるよな

署名は腹が決まってからで良いがここを追い出される前に決めよ
無職というのは新しいお部屋をスーパー借りづらい人種である故にな
……うぅ……
不動産の賃貸審査とは落ちる度に審査が緩い保証会社に変更せねばならん
最終的にたどりつく超ゆるゆる保証会社で大事になってくる点は３つ
家賃に見合った収入があるか
ないな!?
連帯保証人はいるか　いるか!?
あ…一応親が…
勤務実態のある一般企業で働いているか
ニートだな!?

3つ中2つ！これ絶望的!
追い出されたら実家に帰るほかあるまい ま それも一つの人生だ
馬太郎が大量にもらってきたまかないを置いていくでござる
！？
よく食べ心が決まり次第伝えにこい
あ・・・・!ありがとうございます！
侍は弱きものの味方 大東京国にいたいのならばお前の病気がおちつくまで拙者がお助けいたすでござる
どっちにしろお前は大丈夫だ 拙者を崇め　フジヤマのごとき安堵を得るがよい
・・・・・・・
部屋が2つ使えるのはやっぱ便利だしな じゃ！
・・・・・・
第百四十五話完