第百五十話　見習いホスト

うう～今宵も寒い寒い・・・
まったくコタツは日本の宝でござる
今年は家族も増えたしね
よき一年にしようではないか
いや・・・まだ一緒に暮らすか決めてないんですけど・・・
まだ決めてないのかお前ーーーッ
決断力のない奴め！
このままじゃ本当に追い出されちゃうよ・・仕事のあてもないんでしょ?
う・・・まあ・・・でも多少探してはいて・・・
！ねえじゃあさあ
僕の働いているホストクラブでバイトしてみるってのはどお?
ホッ・・・！？？
ちょうどやめちゃった子がいてさー
ほすと・・・!? 接客業ましてやホストなんて・・・そそそっ・・・そんなの・・・ぜったい・・・

話はきかせてもらった!!
ぎゃうっ!!?
む・・・娘か・・・!? 不法侵入はしない約束でござろう
あらそれは高田さんちの話
くそーーー卑怯な
どこでも不法侵入はダメだよ・・・
また増えた・・・
じ～～～・・・
・・・・・・・・・あなた！お立ちなさい
あっえ・・・・・・!?
でかっ!!座ってるところしか見てなかったけどでかいなお前
身長は?
190くらい・・・
良い・・・幅広い需要に対応できる・・・
では次これを着てちょうだい
えっ・・・とどなたでしょう・・・
・・・・・・お隣のお隣さんだ

Bene！
どう?私の専属デザイナーがデザインした服！
専属デザイナーで～す
またふえた・・・
床抜ける・・・
僕も着たよ
馬太郎君すてき～
まあまあね 及第点よ！
予想通り高田さんはまったく似合ってませんね
ほっとけ！言っとくが娘もその化粧全然似合っていないぞ
な・・・何ですって・・・
なんだそのケバケバ！普段の方が百倍マシでござる

っ・・・・・・！！！ホストクラブでは誰もがこの化粧を褒めてくれたのに・・・
ホストクラブだからじゃ・・・
私男の人にそんなこと言われたの初めて・・・
はっきり言って化け物みたいだぞ!!ドン引きを隠し通せるホストたちは優秀でござるな
ギャーーーッ
っ・・・・な なんだ・・・
ちよちゃんの悪口を言う人はだぁれ～?
うふふ私世界で一番ゆるせない
あなたたちよっておしまい
ふっふふ ふえたーーーーーッ!!!
うわあああ　ギャアアアア バキバキバキ
そもそもおれ・・・絶ッ対ホストなんて向いてないんで絶ッ対やらないですけど・・・
えっウソ 早く言ってよ・・・高田さんが姉ちゃんの拷問を受ける前に・・・
第百五十話完